ボーイングエフェクト(前歯)
リトラクションの方法はスライディングかループか
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjloa/2011/22/2011_3/_pdf/-char/ja
多分吉田先生の公演に出てきてた気がする
http://www.seiryou-kyousei.com/20160117c.pdf
トルクロス+ボーイングエフェクト
http://www.seiryou-kyousei.com/20160117b.pdf
スライディング
・歯体移動するためには9~10mmのパワーアーム必要
・パワーアームのねじりでトルクが効く
・ボーイングエフェクトの防止にはcompensation curve
・バインディング(3方向)による摩擦注意
・空隙閉鎖と咬合挙上が同時にできない
ループ
・ゲーブルベンドは10°までM/F上がるが、それ以上入れても緩やかにしか上がらない
・ゲーブルベンドは牽引力増加させる。入れすぎるとFばかり増える
・ループが閉じるまでFが強すぎてMが効かない
・抜歯窩にループ作らず、レースバックと組み合わせる方法
(どうでもいいが、バーストンのTループの犬歯のトルクの向きが逆な気がする・・オフセンターベンドだから多分コモンセンス・・)
どっちを選ぶかは好みなんでしょうけど、スライディングは咬合挙上ができないのでバイトが深くない症例によいかも
咬合挙上するときはバイオプログレッシブで歯列の分割を推奨しているので、それを参考にしてループでやることが多いです
ループはダブルキーホール(確かRoth)が自分のトレンドです。Fが弱くて患者さんが痛がらない気がする。(エビデンス無し)M/Fはどうなんだろう?
今度レースバックも組み合わせて使ってみようかなあ
ボーイングエフェクト(犬歯)
抜歯症例を治療する上で大事なことは、いかにボーイングエフェクトを起こさずワイヤーをまっすぐにするかだと思われます
要は歯を傾斜移動させずに、歯体移動させればいいのですが、これが難しい
犬歯のリトラクションでは、
こうでなく
こう。なのですが、抵抗中心が歯根にあるので、ただ引っ張っても傾斜移動してボーイングエフェクト起こすという・・
そして犬歯の遠心移動は前歯の叢生を解消したので、Ni-Tiワイヤーからやりたいのですが、ベンドは普通あまりしないし・・
M/F ratioを10/1にすれば歯体移動するそうな
Ni-Tiがどれだけモーメントを起こしてくれるのか初心者にはよく分からん(1000gmmってどんだけ〜)
なので、Ni-Tiの段階ではMBTのレースバックをよく使います
M/F ratioのFをできるだけ小さくしてMをできるだけ効かせようというイメージ。かつ、トランポリン効果狙う感じ
MBTでは、HANT Ni-Tiで019☓025まで上げてその間レースバックしていると思うのですが(多分)
自分はすぐベンドしたくなる性分なので短期間しか使わないです
Mを増やしゃF増やしても文句ないっしょという理屈
上顎前突Ⅱ
ターミナルプレーンは国家試験の勉強にも出てくるのでよく知られています
垂直型、遠心階段型、近心階段型がありそれぞれⅠ級、Ⅱ級、Ⅲ級になりやすいと習った記憶があります
ただ、公演で垂直型でも意外と40%ぐらいⅡ級になると聞いたこともあります
他に、シビアなⅡ級(半咬頭超える)は成長のキャッチアップしないと治らないことや成人の上顎前突の話もありました
成人の場合は、compensateか外科しか方法が無いのかと思っていましたが、Ⅱ級correctorの治療も戦略になるそうです
使用方法は
・022スロットで上顎第一大臼歯はノンコンパチチューブ
・019☓025SSで下顎前歯にリンガルクラウントルクをかけて、下顎第二大臼歯でシンチバックする
後戻りの可能性はありますが、非抜歯症例が増える気がしました
上顎前突
上顎前突の治療ガイドライン
http://www.jos.gr.jp/information/file/guideline.pdf
・外傷の可能性が高い。 GradeB
・機能的矯正装置の治療効果の科学的根拠は否定的。ただ、効果のある場合もある。 GradeB
・ヘッドギアは早期治療で効果があるが、Ⅱ期のみの治療と差異は無い。 GradeB
・上顎第一大臼歯の遠心移動は推奨される。 GradeB
上顎第一大臼歯の遠心移動が推奨されて、下顎の前方移動は否定されているという印象を受けます
ヘッドギアは確かに遠心移動するのですが、くさび効果で下顎が後方回転してⅡ級が強まり、どうかなと思った経験があります
混合歯列期の矯正治療については、上顎前突で上顎が前方にある症例は少なく、多くは下顎の後退が原因であると書かれている本もあります
上顎歯列の狭窄が下顎後退の原因となっている場合もあり、上顎前突は前後的問題と捉えがちだが、水平的な原因もあると紹介されてました
skeletal classⅢ早期治療のプロトコル
日本矯正歯科学会学術大会でためになった公演の話です
チンキャップが反対咬合の治療に有効性が無いなどと言われていますが、世界のⅢ級治療はこっちが主流なのかな?
・世界中で最も多用されているのは、上顎急速拡大の後、フェイスマスク療法で上顎骨前方牽引(効果を発揮するのは乳歯列期または早期混合歯列期)
・でもそれでは患者協力が必要で遺伝要因強い場合は改善しない
・なのでTADを用いて上顎前方牽引の効果を高めよう
方法は
・上顎正中口蓋縫合前方部に埋入した2本のミニインプラントをスケレタルアンカレッジとしHybridhyraxを適応する
・下顎では側切歯と犬歯の間に埋入した2本のミニインプラントをスケレタルアンカレッジとしManhaesバーでつなげる
・患者にⅢ級ゴムを1日中使用してもらう(最初の1ヶ月は100g、2ヶ月目以降は200g)
・正中口蓋縫合が理解するまで1日2回拡大する(朝2/4回転、夜2/4回転)
・離開後は夜間フェイスマスクを使用してもらう(400~500g)
・臼歯Ⅱ級関係半分までフェイスマスクをやるべき
Ⅲ級の程度が強い子は上顎歯列の狭窄を伴っていることが多いと感じるので、急速拡大装置と前方牽引はいいと思う
急速拡大による上顎骨のA点が前方に出るという効果も相まって良い方向に行くのではないかと
Hybridhyrax欲しいなあ〜
エッジワイズ法の基本
2018年の10月の終わりから11月のはじめにかけて日本矯正歯科学会学術大会が横浜でありました。
その中で、エッジワイズ法の基本を学ぶ機会がありました。
・若手矯正歯科医の育成には、エッジワイズ装置を用いた歯の移動の原理をふりかえる必要がある。
・育成機関によって差がある
・基本原理を理解した上でアンカースクリューを使うと治療効果の期待ができる
以上のことを言っておられたと思います。たぶん...
まさに若手である自分からすると、勉強せんといかんなと改めて思いました。
基本原理としてお話されていたことに、上下顎前歯リトラクション時のティッピングのコントロールの違いを挙げられておられました。
上顎前歯はbody movement(歯体移動)
下顎前歯はcontorolled tipping(根尖を中心とした移動)
そういえば、以前読んだ本に下顎前歯舌側の皮質骨から根尖が飛び出さないように022スロットで017☓025のワイヤーを使ってスライディングする方法が紹介されていたな〜
基本原理の勉強は大切ですね。
最初
どうもはじめまして。
歯科矯正学の道に入って数年ですが、日々勉強中の身です。
頭が良くないため、勉強してもアウトプットしていかないと覚えられないため、メモ書きのつもりでブログ始めました。
よろしくおねがいします。