抜歯分析
学会の『あなたの抜歯の考え方は?』という公演で、色々な分析方法が登場していました。
不勉強でついていけないところがあったため、まとめてみました。
ラドニーとかワシは初めて聞いたよ...
Tweed
最適な審美性と安定を実現するために、下顎切歯を基底骨の上に直立させる。(下顎平面に対して90°、下顎平面角に応じてわずかな変動を加えて65〜68°のFMIAを維持することを提唱)
Tweed三角は下顎切歯の角度のみに基づいており、必ずしも前後の位置を反映しないため制限がある
Ricketts
下顎切歯をA-Po planeの1mm前方(-1mmから+3mm)の範囲に22°の角度で配置することを提唱
ただし、その後の研究では、-1mmから+6mm(平均+2.5mm)のより突出した範囲が明らかになった
Steiner
ANB 2°が理想的であるとし、上顎切歯はNAラインに対して22°と4mm前方。下顎切歯はNBラインに対して25°と4mm前方とした
ANBが1°変化するたびに上顎切歯は1°と1mm変化し、下顎切歯は1°と0.25mm(上顎の1/4の変化量)に再配置される
実際に下顎切歯とNBラインを関連付けると、下顎切歯の位置が実際に反映されない。Holdawayは、L1-NB(距離):NB-Po=1:1にすることでシュタイナー分析を修正した
Mc Namara
<軟組織の評価法>
Nasolabial angle(鼻唇角)
鼻下線と上唇線のなす角度で男女とも102°(SD8°)
Cant of the upper lip(ナジオンラインとのなす角度)
女子では13.7°(SD8.2°)
男子では8.4°(SD7.8°)
どちらの評価でも、上唇はやや前方へ突出していなければならない。垂直や後方傾斜の場合、上顎切歯を後方移動させてはならない
<硬組織の評価法>
上顎の位置関係をナジオンライン(FH平面にナジオンから垂線を引いたもの)を使い評価する。しかし、頭蓋底の長さなどに影響される
・上顎切歯の位置
ナジオンラインに平行なA点を通る線を引き上顎切歯唇面までの距離を計測する。理想値は4〜6mm
・垂直的位置
切歯切縁は安静時の上唇から2〜3mm下方
微笑んだ時に上唇線が歯肉縁に位置すべき
・下顎切歯の位置
Rickettsの A-Poで1〜3mm前方
ただし、顎関係に不調和がある場合は修正が必要である。下顎が上顎に対して理想的な位置になるようにした上で新しい A-Poを引き前方1〜3mmの位置にする。
Radney
下顎切歯の切縁が一貫してNA線と揃っていることを指摘した
平均と異なる場合には、セファロの目標は機能しないことが明らかで、すべての骨格に適応することはできない。その場合は修正し、治療中に顎関係が変化する場合はそれも予測しなくてはならない。
治療中にA点やB点の変化は起こるし、顎位の変化や最終的な ANBの角度がどうなるかなんてどうやって予想するんだろう...
調べても修正方法がよく理解出来ませんでした。